「バイト敬語」になっていませんか?

バイトに特化した敬語の使い方

バイト敬語はマニュアルが原因?

バイト敬語が嫌われる風潮について

できた理由はマニュアルから

コンビニやファミレスなどで毎日のように耳にするバイト敬語が生まれた理由について探ります。若者だけの問題にとどまらず、日本社会全体の問題として捉える必要があるかもしれません。

できた理由はマニュアルから

日本人の国語力が低下している?

「1万円からお預かりします」「トンカツ定食になります」。このようなバイト敬語を聞くと「おかしいな」と感じることは出来ても、それを正確な敬語に直せない人も多いでしょう。つまりバイト敬語が生まれた理由のひとつが日本人全体の国語力の低下にあるといえそうです。昔は間違った言葉遣いをしていると、それが間違っていることを指摘してくれた上に、正しく指導をしてくれる大人がたくさんいました。日本語に限らず「箸の持ち方」についても、親だけでなく親戚や学校の先生などが正しい持ち方を教えてくれました。
しかし現在コンビニやファミレスで経営者や店長になっている大人には、日本語を正しく指導することや箸の持ち方を指導出来る人が少なくなっています。「ら抜き言葉」が問題になっていますが、学校の先生がら抜き言葉を使っているのが普通の状態になっています。「食べられるよりも食べれるのほうが一文字少なくて効率的」なんて考えている人も増えていそうで心配です。

間違ったマニュアルが広まってしまった

コンビニやファミレスなどのチェーン店やフランチャイズ店では、どのお店でも同じような接客が出来るための「接客マニュアル」があります。基本的にバイトを始める前にこのマニュアルを使って研修を行うのが普通です。そしてそのマニュアルに間違った言葉遣いの「バイト敬語」が掲載されていることも珍しくないようです。普段敬語に触れることのない若者がマニュアルで間違った敬語である「バイト敬語」を指導された場合、その間違いに気付くはずがありません。
また敬語をきちんと使えるように教育をされた若者もマニュアルに従わないわけにはいきませんので、あえて間違ったバイト敬語を使うケースもありそうです。間違ったマニュアルという意味では、普通に出版されている敬語の本にも間違った敬語が掲載されているものが多く出回っているようです。正しい敬語を学ぶために購入する敬語の本が間違っていたら学びようがありません。

耳慣れてきたバイト敬語

毎日のようにバイト敬語を耳にしているために、いつしかバイト敬語を普通に感じるようになっている人も増えています。そのような人が増えていくと違和感を覚えないため、バイト敬語が話題にもならずこのままスタンダードになっていくかもしれません。過去の文学の名作には正しい敬語が書かれていますが、本を読む機会が減っている日本の現状を考えると厳しいと言わざるをえません。一度正しい敬語が社会から失われてしまうと再び取り戻すのは難しくなるでしょう。